韓国昔話(お日さまとお月さま)

韓国の昔話のYouTubeを訳してみました

お日様とお月様

昔、お母さんと兄妹が住んでいました。ある日、お母さんが、パーティをする家の仕事をしに行くことになりました。「子供たち、お母さんがパーティをする家に行って、美味しいものを包んで来るから、家をちゃんと見ていて。」「はい。」仕事を終えたお母さんが、餅を頭に載せて、家に帰るのだが、突然、虎一匹が現れました。「ガオーッ!餅を1つくれたら、捕って食べないよ!」お母さんが、さっと餅を取り出し、虎にあげました。虎は餅をペロリと、もらって食べるも、お母さんまで捕って食べました。そして、お母さんの服を着て、兄妹がいる家を探しに行ってしまいました。「子供たち、お母さんが帰った!」部屋の中にいた兄妹は、お母さんの声が変なので、扉の間から、こっそりと外を見ました。すると、えーっ!大きな虎がお母さんの服を着て、立っているではありませんか?「すぐ、井戸の横の木の上に隠れよう!」子供たちが見えなくて、あちらこちら探していた虎は、井戸に照らされた兄妹を見ました。「子供たち、ここにどうやって入って行ったのかい?」すると、妹がケラケラ笑いました。その弾みで、木の葉が落ちてしまったんですね。「そうだ!木に上がったんだな!」虎は、木の上に上がろうとしたけれど、容易でありません。「手にゴマ油を塗って上がると、簡単だよ!」その言葉に、騙された虎がゴマ油を塗って上がるも、何度も滑っては、どすん、滑っては、どしん!「ハハハ!斧で突き刺して上がって来れば、いいのに!」、見るに見かねた妹が、うっかり笑って言ってしまいました。虎が斧を探して、ズカズカと突き刺し、上がって来ました。兄妹は怖くて、目をぎゅっとつぶり、天に祈りました。「神様、太い綱を降ろしてください。」すると、空から太い綱が降りて来て、兄妹は太い綱に乗り、天に上がって行きました。これを見た虎も天に太い綱を降ろしてくれと祈りました。すると、今度は腐った太い綱が降りて来たではありませんか。ウキウキして綱に乗り、上がった虎は、中間で綱がドサッと切れて、地面に落ちてしまったんですね。こうして、天の国へ上がった、恥ずかしがり屋の妹は、お日様に、たくましい兄さんは、お月様になりましたとさ。

오누이 兄弟
잔칫집 パーティをする家
맛나다 美味しい
싸다 包む
테니 ~ので、から
이다 頭に載せる
어흥 (虎、ライオンの鳴き声)ガオーッ
지 ~よ
얼른 すぐに、さっと
꺼내다 取り出す
날름 ぺろりと、ぺろっと
슬쩍 こっそりと
글세 さあ、えーっ
우물 井戸
숨다 隠れる
이리저리 あちこち、あちらこちら
비치다 照らされる
깔깔 ケラケラ
그 바람에 その弾みで
잎 葉
옳지 そうだ!
구나 ~な、ね
바르다 塗る
속다 騙される
자꾸만 何度も
미끄덩 滑って
쿵 ずでん、どしん、どすん
찍다 突き刺す
보다 못하다 見かねる、見るに忍びない
그만 うっかり、つい
쿵쿵 どんどん、ずかずか
눈을 꼭 감다 目をぎゅっとつぶる、閉じる
동아줄 太い綱
달라다 くれと言う、要求する、請う
썩다 腐る
신나게 ウキウキして
줄 綱、バー
중간 中間
툭 ドサッと
끊어지다 切れる
부끄럼쟁이 恥ずかしがり屋
씩씩하다 逞しい