病気を治す仙人(神仙伝より)


どんな病気も治せた不思議な仙人のお話を、
どなたかの韓国語のブログを参考に、なんとなく意味がわかるようにしました。
태평광기(103) 제10권 신선(7) 왕요(王遙)
                                    태평광기(太平廣記)(103) 송(宋)나라 태종(太宗)의 칙명으로 977년에 편집된 500권의 설화집으로, 태평흥국(太平興國) 3 년(978)에 원고..
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(つたない拙訳ですが)

王遥は字は伯遼、鄱陽の人。妻はいるが子はいなかった。病いをよく治し、治らない病いがなかった。また、祭祀も執り行わず、符水や 鍼や 薬も使わず、 病いを治療するときには、単に8尺の手拭いを持って、地面の上に座り、広げて置いて、食べも飲みもできなくさせたが、ちょっとの間に病いが治り、楽に起きて出ていった。邪悪な鬼が腹を立てると、王遥は地面に獄事を描いて、邪悪な鬼を招いた。すると全ての本来の姿を現して出し、獄中に閉じ込められるのだが、或いは狐や狸やスッポンや蛇などの場合には、刃で切って、火を燃やせば、病人たちは直ちに治った。王遥は竹で編んだ箱を持っていたが、長さは幾寸かになって、錢氏という姓を持った弟子を連れていた。錢氏が王遥に付き従って数十年になったが、未だ嘗て錢氏は王遥がその箱を開けるのを見れませんでした。ある日の晩、大雨が降り、四方が薄暗くなると、王遥は錢氏に9節で出来た杖である九節杖でその箱を担ぐようにして、錢氏に外に出て行かせて、雨を冒して過ぎて行くのだが、王遥と弟子の服は全く濡れなかった。歩いて行く所の道、嘗て歩いていない所も、また常に二個の松明が前を導いていた。約三十里くらい行くと、小さな山に登り、石室に入ると、その石室の中には二人いたのだが、王遥が到着すると、弟子が担いで来た箱を持って来て開いたのだが、五個の竹がある笛の三個が入っていた。ひとつは王遥自身が吹いて、二個は石室の中にいた二人に渡してあげて、三人は一緒に座って笛を吹いた。しばしの後で、王遥は行こうと言い、収める三個を収めて全て箱の中に入れ、錢氏にこの重荷を担がせた。石室の中にいた二人は外に出て来て見送り、王遥に言った。「卿は早く戻って来ないといけないのに、何のために人間の世界にそれほど長くいるのだろうか?」王遥が答えて言った。「今回みたいに必ず戻って来るね。」王遥が家に戻って来てから百日目になる日、また雨が降ると、王遥は突然、晩に大きな荷物をまとめた。王遥は昔から葛布で仕立てた服と頭巾を持っていたのだが、もう五十年間、一度も纏ったことがなかった。ところがその日の晩には全て取り出して纏った。すると王遥の妻が言った。「私を捨てて発つおつもりですか?」王遥が言った。「暫く用事で行くだけです。」妻が言った。「弟子である錢氏は連れて行かないんですか?」王遥が言った。「今回はひとりで行くだけです。」その言葉を聞いた妻はすぐに涙を流して言った。「私のために、もう暫く留まってから行ってください。」王遥が言った。「以前のように戻って来るんです。」そして自ら荷物を担いで行って、再びは戻って来なかった。その後、三十年になり、弟子が馬蹄山中で王遥に会って見ると、顔色は更に若く変わっていたことから見て、おそらく、地仙であったのだと見える。
出展 神仙伝