韓国昔話(コンチュイとパッチュイ)


コンチュイとパッチュイ

 





コンチュイとパッチュイ


昔、気立てのいい可愛いコンチュイという女の子がいました。お母さんが亡くなると、コンチュイは継母を迎えることになったが、妹パッチュイも一緒に連れて来ました。継母はパッチュイをとても可愛がったが、コンチュイには、しんどい仕事ばかりさせました。「コンチュイは、この木のクワで石の畑を耕して。」「はい。」「パッチュイは鉄のクワで砂の畑を耕しなさい!」「はい。」パッチュイは、たちまち畑を耕しましたが、石の畑で仕事したコンチュイはクワを折ってしまいました。そのとき、大きな雄牛一匹が現れて、コンチュイに言いました。「優しいコンチュイお嬢さん、心配しないでください。」「私が畑を耕して差し上げます。」大きな雄牛がまたたく間に広い畑をみな耕して、コンチュイは家に帰れました。ある日、継母はパッチュイと村のパーティーに遊びに行き、コンチュイに言いました。「お前は、壺に水を満たして、稲を叩いて、麻も全て織っておいて、パーティーに来なさい。」継母がくれた壺は底に穴が出来ていて、水がいっぱいになりません。そのとき、ヒキガエルが現れて言いました。「お嬢さん。」「私が壺の中に入って行き、穴を塞ぎましょう。」壺の水を全部いっぱいにしたコンチュイが稲を叩こうとすると、雀たちが飛んで来ました。「コンチュイお嬢さん、私たちが稲をみな叩いて差し上げます。」雀たちが稲をみな叩くと、今度は天から天女が降りて来て、コンチュイに言いました。「コンチュイ、私が麻を織るから、この服を着て、パーティーに行ってきなさい。」天女はコンチュイに綺麗な服を着せて、花靴をあげました。急いでパーティーに走って行くコンチュイは、花靴の片方を川の水に落としてしまいました。「あら。」折よく通り過ぎた殿様が、川の水に浮かんでいる花靴を見て言いました。「あの花靴の持ち主を私の妻として迎えるのだ。」あらゆる女人たちと、パッチュイまで、花靴を履いてみましたが、誰も会いませんでした。そのとき、コンチュイが慎ましく出て来て、花靴を履いてみると、間違いなく合いました。「花靴の持ち主を見つけた!」「殿様の妻になられるのだ!」コンチュイは殿様の妻になり、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。


~자 すると、したら

새엄머 継母

맞다 迎える

호미 クワ

쇠 鉄

갈다 耕す

모래 砂

~고 말다 ~してしまう

눈 깜짝 사이에 瞬く間に、あっという間に

잔치 パーティー、宴会

항아리 壺、瓶

채우다 満たす

벼 稲

찧다 皮を剥いだり、粉にしたりするために、穀物を臼に入れて叩く

베 麻

짜다 織る

~너라 오다と~오다に付く古めかしく権威的な感じのする命令の語尾

바닥 底

구멍 穴

채워지다 満たされる

두꺼비 ヒキガエル

막다 塞ぐ

참새 雀

선녀 天女

ㄹ 테니 ~するから

입히다 着せる

꽃신 花靴

서둘러 急いで

빠뜨리다 落とす

어마 あら、まあ、うわ

때마침 おりしも、ちょうどよく、折よく

원님 殿様

떠다 浮かぶ、浮く

수줍게 慎ましく

꼭 間違いなく