韓国昔話(三年峠)

三年峠

何人も、つまずくと3年しか生きられないという三年峠がありました。ある日、布屋のおじいさんは、買い物に行って帰って来る途中に、三年峠で、ちょっと休むことになりました。「やれやれ、足よ。ちょっとだけ休んで行くか?」「私、寝過ぎたようだな。あらま、三年峠でつまずくなんて、こりゃ、どうして。」
「おじいさん、どうして、そうなさる?」「ばあさん、もうどうすれば、いいのだろう?」おじいさんは、三年峠でつまずいた話をすると。おばあさんは、おじいさんを抱いて、おいおい泣きました。
その日からおじいさんはご飯も水も摂らないで、横になって、ぐずぐず患ってばかりいました。「食べて、何をするんだ?どうせ3年しか生きられないのに。」「まあ、おじいさん。」
数日後、隣の家の子供がおじいさんの消息を聞いて訪ねて来ました。「おじいさん!私にいい方法があります。」「そう、どんな方法があるって話かい?」「三年峠でもう一度つまずいてください。」「えっ、この野郎!そうこうするうちに、もう3か月しか生きられないなら、どのようにしようと、そうするのか?」「そうじゃないです。一度つまずくと3年、二度つまずくと6年、三度つまずくと9年生きるということですよね。」「なるほど、そのようにすると、走るんだなあ。」「そうですよね。おじいさん!」
おじいさんは三年峠にひとっ走りで上がって行きました。「前回、一度つまずいたから、3年、あらまあ、さらに一度つまずくと6年!やれやれ、さらに一度つまずいたので、9年!あらまあ!12年、15年、18年、21年、10度つまずくと30年、一世だね。」おじいさんは明るい姿で家に帰って来ました。「おばあさんも一緒に行きましょう。そして、一百年さらに生きてみようかな?よいやよいや(めでたし、めでたし)。」

고개 峠
넘어지다 つまずく
구먼 だな
영감 老夫婦の妻が夫を呼ぶときの尊敬語
시름시름 ぐずぐず
이웃 隣の
녀석 野郎
옳거니 なるほど
한달음에 ひとっ走りで、一気に、一息に
일세 一世
그려 だね
얼씨구 よいやよいや