韓国昔話(天女と木こり)


天女と木こり

昔、昔、気立てのいい木こりが、山で芝刈りをしていました。「木こりさん、助けてください。」「漁師が追って来ました。」「さあ、ここに隠れなさい。」「ここで鹿が1匹、走って来るのが見えなかったか?」「あちらの方に行くのを見たけど・・・」「漁師が遠くに行ったから、もう出て来てもいいよ。」鹿は木こりを連れて、小さい池がある所に行きました。「ここは天女が沐浴する所です。」「羽衣をひとつ隠せば、天女と結婚できます。」「でも、子供を3人産むまで、絶対、服をあげないでください。」日が暗くなるとすぐ、木こりはこっそり池の近所に行きました。鹿の言葉どおり、美しい天女たちが沐浴をしていました。「そうだ!あの服の中のひとつを隠さなくちゃならない。」木こりは天女たちの沐浴が終わるのを隠れて待ちました。沐浴を終えた天女たちが天に上がって行くのだけれど、1人の天女だけ残りました。「あら、私の羽衣がなくなった!」「羽衣は私の所にあります。」「どうか私の妻になってください。」天女は仕方なく、木こりの妻になりました。可愛い子供も2人も、産んだそうです。ある日、天女が悲しい顔で木こりに言いました。「旦那さま、私の羽衣を一度だけ見せてください。」心が揺らいだ木こりは、ついうっかり羽衣を出してあげてしまいました。「まぁ!私の羽衣。」「旦那さま、一度だけ着てみましょう。」羽衣を着た天女は子供2人を両腕に抱いて、天に上がって行ってしまいました。木こりは鹿を訪ねて行き、助けを請いました。「天女たちが今、つるべで水を汲んで帰りました。」「今日の晩、その池に大きなつるべが降りて来るでしょう。」「そのつるべに乗って行けば、天女と子供たちに会えるでしょう。」木こりは鹿の助けで天国に上がって行きました。木こりは天国で天女と子供たちに会い、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。

선녀 天女
마음씨 착하다 気立てがいい
사냥꾼 漁師
쫓다 追う
숨다 隠れる
렴 ~なさい、~してもいいよ
사슴 鹿
뛰다 走る
소? か?(疑問の意を表す終結語尾)
데리다 連れる、率いる
연못 池
날개옷 羽衣
숨기다 隠す
셋 第三子
낳다 産む、出産する
마치다 終える
어머 あら、まぁ
부디 どうか
서방 旦那
흔들리다 揺れる、揺らぐ、揺れ動く
꺼내다 出す、取り出す
청하다 請う
이제는 今
두레박 つるべ
퍼가다 汲んで帰る