韓国昔話(虎と干し柿)


虎と干し柿

白い雪が降る、ある冬の日、虎が1匹うろうろ村に降りて来ました。」「あ、お腹がすいた。どこか何か食べるものはないか?」そのとき、どこかで「おぎゃあ、おぎゃあ」という赤ちゃんの泣く声が聞こえて来ました。虎はこそこそ家の前に近づきました。「赤ちゃん、泣きやもう!」「今、泣きやまないと、虎がガオー!と噛みついて行く。」「あれっ、私が来たことをどのように知ったのかな?」お母さんの話を聞いても、赤ちゃんは、しきりに泣き続けました。「あの野郎は私のような怖い虎も怖くないんだね?」そのとき、お母さんが赤ちゃんに言いました。「赤ちゃん、さあ!干し柿だ、干し柿!」その言葉に赤ちゃんは泣くのをぴったりやめました。「なに?干し柿という奴が私よりもっと怖いって話なの?」そのとき門がぎしぎし開くと、虎はびっくり驚いて、さっと牛小屋に入って行きました。暗い牛小屋に隠れていたのだが、突然、何かが虎の背中にさっと乗りました。「わあ!干し柿が私の背に乗ったみたいだ!」虎はあまりに怖くて、ぱっぱっと跳ねて、逃げて行きました。虎の背中に乗ったのは、実は牛を盗みに家の中に入って来た牛泥棒でした。明るい月光の下に出て来ると、牛泥棒はハッと驚きました。「いや、これは牛でなくて虎じゃんか!」牛泥棒はぶるぶる震えて、虎の背中をぎゅっと掴んでいたが、道端の非常に大きな木を見て、さっと跳ね上がり、木の枝にぶら下がりました。「ホッ、危うく虎の餌になるところだった。」牛泥棒が背中から落ちると、虎がもっと早く逃げながら考えました。「ホッ、危うく干し柿に捕まって食われるところだったね!」

곶금 干し柿
희다 白い
어슬렁어슬렁 うろうろ、ぶらぶら
응애 おぎゃー
슬금슬금 こそこそ
다가가다 近づく、近寄る
뚝 ぴたりと 
뚝 그치다 泣き止む
아 어 대다 しきりに~する
녀석 野郎
응? は、なに?
삐걱 ぎしぎし、きしきし、みしみし
열리다 開く
후다닥 さっと
외양간 牛や馬などを飼う小屋
어둡다 暗い
휙 さっと
올라타다 乗る
-나 보다 ~のようだ、~らしい、~みたいだ
펄쩍펄쩍 ぱっぱっと
뛰다 跳ねる、跳ね上がる
사실 実は
훔치다 盗む
소도둑 牛泥棒
환하다 明るい
달빛 月光
벌벌 ぶるぶる
떨다 震える
꽉 ぎゅっと
붙잡다 掴む
다가 ある行動や状態などが中断され、別の行動や状態に変わる意を表す連結語尾
길가 道端
커다랗다 非常に大きい
나뭇가지 木の枝
매달리다 ぶら下がる、すがりつく、しがみつく
후유 ホッ
하마터면 危うく
ㄹ 뻔하다 ~するところだ、~しそうになる
달아나다 逃げる
먹히다 食われる、食べられる