韓国昔話 (鬼の棒)


鬼の棒

昔、昔、欲張りな兄と心優しい弟が暮らしていました。ある日、弟が山で芝刈りをしていると、ハシバミの実がぽとりと落ちました。「あら?ハシバミの実なのか?」「これは父さんに差し上げなくてはならない。」少しして、2個が落ちました。「1つは母さんに差し上げて、1つはお兄様に差し上げなくちゃ」家に帰ろうとするが、日が暮れて、夕暮れになりました。「あら?いつのまにか、こんなになったのだろうか?」「急いで行かなければならない」しかし、雨まで降って、山から下りるのが、すごく難しかった。弟は、ちょうどいいところに古い家一軒を発見しました。「今日の晩はここで過ごさなくてはならないだろう。」弟がしばらく、ぐっすり寝ているときでした。「えいや~今日もどこか興趣が出るほど遊んでみるか?」騒がしい声に弟はびっくり驚いて、梁の上に上がって隠れました。「よ~っ!いいぞ~!金 出て来い さっさと!」「よ~っ!いいぞ~!銀 出て来い さっさと!」鬼たちが棒をトントンと振り下ろすたびに、金銀、宝貨が、わんさか溢れ出て来ました。しばらく隠れて見守った弟は、ぼつぼつお腹がすきました。「あ!ぴったり。ハシバミの実があるよね!」弟はハシバミの実を1つ取り出し、ぎゅっと噛み締めました。かちん!「やれやれ、音がとても大きかっただろうか?」しかし、鬼たちは、もっと驚きました。「あら?これ何の音かな?」「あら?家が崩れようとしているのだろうか 見ろ!」「皆、逃げろ!」鬼たちは棒も放り投げて、長い棒の最末端が抜け落ちるほど、逃走しました。おかげで、弟は村で大金持ちになったんですよ。この消息を聞いた欲張りな兄は、その道でハシバミの実を摘み取り、空き家を探しに行きました。梁の上に隠れて、しばらく待っていると、本当に鬼たちが現れました。「もう私も大金持ちになりそうだな!」兄は機会を見ていて、ハシバミの実をぎゅっと噛み締めました。かちん!「あの野郎がまた来た!」「あの上にいる!今度も騙されると思って?」「あら?こうじゃないんだけど・・・・・・」鬼たちは梁の上で隠れていた兄を見つけ出しました。そして、しーっかり、しっかりと一晩中、兄の尻を叩いたそうです。

아우 弟
나무를 하다 芝刈りをする
개암 ハシバミの実
뚝 ぽとりと、ぽとんと
떨어지다 落ちる
어 あ、あら
네? なのか?
저물다 暮れる
서두르다 急ぐ
내려가다 下りる
마침 ちょうどいいところへ
낡다 古い
한채 一軒
발견 発見
한참 しばらく
곤히 ぐっすり
에헤라 えいや
신명 興趣
시끄럽다 騒がしい
깜짝 びっくり
대들보 梁(柱と柱をつなぐため、その間に渡す大きな柱)
숨다 隠れる
얼쑤 よっ!いいぞ!(パンソリを盛り上げるために欠かせない掛け声)
절쑤 よっ!いいぞ!(パンソリを盛り上げるために欠かせない掛け声)
금 金
뚝딱 さっさと
은 銀
뚝딱 トントン、カンカン
내리칠 振り下ろす、打ち下ろす
때 とき
마다 たびに、ごとに、つど
금은 金銀
보화 宝貨
와르르 わんさか、どっと
쏟아지다 あふれる、こぼれる
지켜보다 見守る、見届ける
슬슬 ぼつぼつ、そろそろ、軽く
꺼내다 取り出す
꽉 ぎゅっと
깨물다 噛み締める
딱 かちん、こつん、ぽかっ
아이고 やれやれ、あらまあ
지? かな?だろう?
무너지다 崩れる、壊れる
려나 だろうか、しようとするのか
도망치다 逃げる
팽개치다 放り投げる、放り出す、投げ出す
꽁지 長いものや胴体の最末端
빠지다 落ちる、抜ける、外れる
달아나다 逃げる、逃走する
지요 ですよ、ますよ
소식 消息
따다 取る、摘む、摘み取る
다가 ていて
그 놈 あの野郎
속다 騙される
을 줄 알다 ~すると思う
찾아내다 見つけ出す
떡 しっかり
불기 尻、臀部
치다 叩く、打つ、殴る
답니다 そうです