韓国昔話(肛門でラッパを吹く虎)


肛門でラッパを吹く虎

昔、ラッパを上手に吹くおじさんが暮らしていました。ある日、祝宴をする家に行ってきたおじさんが、丘を越えるときでした。「やれやれ、酒を凄くたくさん飲んだかな?」「頭がくらくらするんだけど、しばらく休んで行かないといけない。」木の下で休んだおじさんは、ついうつらうつら寝入ってしまいました。「ガオー!」「ちょうどお腹がすいてたのだが、よかった。」「今日は本当に運がいいな!」虎は前足でおじさんをトントン触りました。しかし、深い眠りに落ちったおじさんは、びくともしませんでした。「あれ?死んだように眠っているじゃない?」「生き生きしているとき食べてこそ美味しいのに。」「ダメだろう!」「起こして捕まえて食べなくちゃならない!」虎は川辺に行き、尻尾に水をびしょびしょに浸しました。そうして、おじさんの顔に当て、濡れた尻尾をあちらこちら振りました。「アッ冷たい。」「おやっこれは何なんだ?」ハッと驚いたおじさんが眠りから覚めてみると、目の前に虎のお尻が見えるではありませんか?「やれやれ、たいそうなことになったね。」「こうして、虎の餌になりそうだ。」「何かいい方法がないだろうか?」「目の前でゆらゆら行ったり来たりしている虎の肛門を見るとすぐ、おじさんはパッといい考えが浮かびました。「そうだ!そのようにすれば、いいだろうな!」おじさんは、両手でラッパを掴んで、ある限りの力で虎の肛門にがつんと打ち込みました。「うぇーん、私の肛門や!私の肛門!」「虎助けて!」虎がラッパを抜き取ろうとして、あちこちゴロゴロしてみましたが、深く打ち込まれたラッパは抜けませんでした。そのときから、虎がおならをする度に、パンパンパン~パラパンパン~ラッパの音が鳴り広がったそうです。まさに、虎が肛門でラッパを吹く音だというのです。

똥꼬 (=똥구멍)肛門
나팔 ラッパ
불다 吹く
잔칫집 祝宴をする家
다니오다 行ってきた
언덕 丘
어질어질하다 クラクラする、フラフラする
잠시 しばらく
스르르 うつらうつら
잠이 들다 眠りにつく、眠りに落ちる、寝入る
고 말다 ~してしまう(非計画的に、非意図的に)
잘됐다 よかった、うまくいった
앞발 前足
툭툭 とんとん、バンバン~続けて軽く打つさま)
건드리다 触る、触れる、刺激する、いじる
빠지다 はまる、落ちる
꼼짝 びくっと、びくとも
꼼짝하다 ちょっと動く
아라? あれ?
듯이 ~ように
잠들다 眠る、寝付く、眠りにつく
생생하다 生き生きしている
깨우다 起こす、覚ます
아 어 야겠다 ~しなくてはならない、~しなくちゃならない
냇가 川辺
꼬리 しっぽ、尾
흠뻑 びっしょり、びしょびしょ
적시다 濡らす、浸す
대다 触れる、当てる
젖다 濡れる
요리조리 あちらこちら
어이쿠 おやっ
깨다 覚める、覚ます
엉덩이 お尻
아이고 やれやれ
흔들흔들 ゆらゆら
번쩍 ぱっと
떠오르다 浮かぶ、浮かび上がる
옳다 正しい
옳지! そうだ!
힘껏 力いっぱい、力の限り
콱 がつんと
박다 打ち込む
아이고 うぇーん
빼내다 抜き取る、取り出す、抜く
이리저리 あちらこちら、あっちこっち、あちこち
뒹굴뒹굴 ころころ、ごろごろ
박히다 打たれる、打ち込まれる
빠지다 抜ける、外れる
방귀를 뀌다 おならをする、屁をひる
퍼지다 広がる
바로 まさに、間違いなく、ほかならない
랍니다 ~だそうです、~だと言います